強化学習

基礎学習1-13 手形貸付金と手形借入金の詳細と仕訳方法(お金の貸し借りに関する仕訳②)【日商簿記3級】

 

勘定科目「手形貸付金」の詳細と仕訳方法

勘定科目「手形貸付金(てがたかしつけきん)」とは?

勘定科目「手形貸付金」とは
借用証書の代わりに約束手形を受けとってお金を貸した際に使用する勘定科目

一般的には、お金を貸した際には、その証拠として借用証書を受けとりますが、借用証書の代わりに約束手形を担保として受け取る場合があります。

借用証書の代わりに、相手が振り出した約束手形を担保にしてお金を貸すことを手形貸付といい、勘定科目「手形貸付金」で処理します。

強化学習1-4で学習した「受取手形」と混同しないよう気をつけてください。

勘定科目「手形貸付金」の所属グループ

勘定科目「手形貸付金」は「資産」の勘定科目に所属します。

基礎学習8で学んだ通り、資産のグループに属する勘定科目の定義は、
【①現金・預金または②将来、お金やサービスを受け取る権利】です。
貸付金は、貸したお金を後日返してもらえる(受け取れる)ので資産に属します。

勘定科目「手形貸付金」の借方貸方

勘定科目「手形貸付金」は、「資産」の勘定科目なので、複式簿記の借方貸方は次のようになります。

資産の増加 必ず、借方に記録
資産の減少 必ず、貸方に記録

仕訳に慣れるまでは、基礎学習6で学んだこの図をメモやノートに書くのがおすすめです。


これが何か思い出せない方は、基礎学習6を後で復習してみてください。

勘定科目「手形貸付金」の仕訳タイミング

日商簿記3級試験で出題される「手形貸付金」の仕訳のタイミングは次のつです。

  1. 約束手形を受取ってお金を貸したたとき
  2. 約束手形を受取って貸していたお金を返してもらったとき

利息の話

勘定科目「手形貸付金」の仕訳を例題とともに理解する

①約束手形を受取ってお金を貸したたとき
:手形貸付金(資産)の増加は左の借方

基礎学習6で学んだ通り資産の増加は必ず借方に記録をします。

例1)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例2)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例3)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

②約束手形を受取って貸していたお金を返してもらったとき
:手形貸付金(資産)の減少は右の貸方

基礎学習6で学んだ通り資産の減少は必ず貸方に記録をします。

例1)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例2)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例3)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

勘定科目「手形借入金」の詳細と仕訳方法

勘定科目「手形借入金(てがたしゃくにゅうきん)」とは?

勘定科目「手形借入金」とは
借用証書の代わりに約束手形を渡してお金を借りた際に使用する勘定科目

一般的には、お金を借りる際には、その証拠として借用証書を相手に渡しますが、借用証書の代わりに約束手形を渡す場合があります。

借用証書の代わりに約束手形を振り出し、約束手形を担保にお金を借りることを手形借入といい、勘定科目「手形借入金」で処理します。

強化学習1-4で学習した「支払手形」と混同しないよう気をつけてください。

勘定科目「手形借入金」の所属グループ

勘定科目「手形借入金」は「負債」の勘定科目に所属します。

 

勘定科目「手形借入金」の借方貸方

勘定科目「手形借入金」は、「負債」の勘定科目なので、複式簿記の借方貸方は次のようになります。

負債の増加 必ず、貸方に記録
負債の減少 必ず、借方に記録

仕訳に慣れるまでは、基礎学習6で学んだこの図をメモやノートに書くのがおすすめです。


これが何か思い出せない方は、基礎学習6を後で復習してみてください。

勘定科目「手形貸付金」の仕訳タイミング

日商簿記3級試験で出題される「手形貸付金」の仕訳のタイミングは次のつです。

  1. 手形を振り出してお金を借りたとき
  2. 手形を振り出して借りていたお金を返したとき

利息の話

勘定科目「手形借入金」の仕訳を例題とともに理解する

①手形を振り出してお金を借りたとき
:手形借入金(負債)の増加は左の借方

基礎学習6で学んだ通り負債の増加は必ず貸方に記録をします。

例1)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例2)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例3)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

②手形を振り出して借りていたお金を返したとき
:手形借入金(負債)の減少は右の貸方

基礎学習6で学んだ通り負債の減少は必ず借方に記録をします。

例1)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例2)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例3)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】