強化学習

強化学習1-10 未払金と未収入金の詳細と仕訳方法(代金の後払いに関する仕訳)【日商簿記3級】

 

 

勘定科目「未払金」の詳細と仕訳方法

勘定科目「未払金(みばらいきん)」とは?

勘定科目「未払金」とは
仕入以外で購入したものの代金を後で支払うときに使う勘定科目
後日、代金を支払う義務を表す

勘定科目「未払金」と似て非なる「買掛金」

代金を後で支払う約束をしたことを表す勘定科目には「未払金」と「買掛金」の2つがあります。
「未払金」と「買掛金」の違いは次の通りです。

未払金
(みばらいきん)
商品売買以外で使用。
仕入以外で代金後払いで買ったときに使用する勘定科目。
代金を後日支払う義務を表す。(負債の勘定科目)
買掛金
(かいかけきん)
商品売買で使用。
仕入商品を掛けで買ったときに使用する勘定科目。
代金を後日支払う義務を表す。(負債の勘定科目)

今回学習しているのは、商品売買以外で使用する「未払金」です。
「買掛金」は強化学習1-●で学習済みです。

仕訳の際に「未払金」と「買掛金」で迷わないようにしっかり違いを理解しておく必要があります。

日商簿記3級試験で「未払金」は有形固定資産の仕訳でよく出題されます。
有形固定資産の仕訳は出題頻度がたかいので、繰り返し過去問をといてばっちりマスターしましょう!有形固定資産の仕訳は今日が学習1-●へ

勘定科目「未払金」の所属グループ

勘定科目「未払金」は「負債」の勘定科目に所属します。

基礎学習8で学んだ通り、負債のグループに属する勘定科目の定義は、【将来、お金やサービスを支払う義務】です。
未払金は、後日代金を支払う義務なので負債になります。

勘定科目「未払金」の借方貸方

勘定科目「未払金」は、「負債」の勘定科目なので、複式簿記の借方貸方は次のようになります。

負債の増加 必ず、貸方に記録
負債の減少 必ず、借方に記録

仕訳に慣れるまでは、基礎学習6で学んだこの図をメモやノートに書くのがおすすめです。


これが何か思い出せない方は、基礎学習6を後で復習してみてください。

勘定科目「未払金」の仕訳タイミング

日商簿記3級試験で出題される「未払金」の仕訳のタイミングは次の2つです。

  1. (仕入以外で)後払いで購入にしたとき
  2. (仕入以外で)未払いだった代金を支払ったとき

日商簿記3級試験で「未払金」は有形固定資産の仕訳でよく出題されます。
有形固定資産の仕訳は出題頻度がたかいので、繰り返し過去問をといてばっちりマスターしましょう!有形固定資産の仕訳は今日が学習1-●へ

勘定科目「未払金」の仕訳を例題とともに理解する

勘定科目「未払金」は、「負債」の勘定科目なので、複式簿記の借方貸方は次のようになります。

①後払いで購入にしたとき
:未払金(負債)が増えたときは右側の貸方

基礎学習6で学んだ通り負債の増加は必ず貸方に記録をします。

例1)備品A¥500,000を購入し、代金の全額を翌月15日に支払うことにした。この購入に伴い発生した運搬費¥10,000および設置費¥15,000は現金で支払った。

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品 525,000 現金
未払金
25,000
500,000
※上記の仕訳は解説に合わせて記載しています、科目と金額がセットであれば上下は逆でも問題ありません。

【仕訳解説】

  • 分かりやすいところから仕訳をしていきます。
  • この取引は「備品」「運搬費」「設置費」があるので、有形固定資産の付随費用を意識して仕訳を行います。
  • 運搬費と設置費を現金で支払っているので、「現金の減少」と判断します。
  • 現金は「資産」の勘定科目なので、減少の場合には貸方に記録します。
  • 備品の代金を翌月に支払うので、「未払金の増加」と判断します。
  • 未払金は「負債」の勘定科目なので、増加の場合には貸方に記録します。
  • 備品を購入しているので「備品の増加」と判断します。
  • 備品は「資産」の勘定科目なので、増加の場合には借方に記録します。
  • 備品は有形固定資産なので、金額は「取得原価+付随費用」の(備品¥500,000+運搬費¥10,000+設置費¥15,000)=¥525,000です。(理由が分からない場合には強化学習1-●を復習してください)
  • 複式簿記のルール通り借方と貸方の金額は一致します。
例2)出店用の土地200㎡を1㎡あたり¥10,000で購入し、購入手数料¥50,000を含む代金の全額を翌月末に支払うことにした。なお、この土地の整地費用¥30,000は小切手を振り出して支払った。

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
土地 2,080,000 当座預金
未払金
30,000
2,050,000
※上記の仕訳は解説に合わせて記載しています、科目と金額がセットであれば上下は逆でも問題ありません。

【仕訳解説】

  • 分かりやすいところから仕訳をしていきます。
  • この取引は「土地」「購入手数料」「整地費用」があるので、有形固定資産の付随費用を意識して仕訳を行います。
  • 整地費用を小切手を振り出してしはらっているので、「当座預金の減少」と判断します。(理由が分からない場合には強化学習1-●を復習してください)
  • 当座預金は「資産」の勘定科目なので、減少の場合には貸方に記録します。
  • 出店用の土地の購入代と購入手数料を翌月末に支払うとあるので、「未払金の増加」と判断します。
    ※土地はお客さまに販売する目的ではなく出店用(お店を出すため)に購入しているので、商品売買以外の後払い取引となり「未払金」と考えます。
  • 未払金は「負債」の勘定科目なので、増加の場合には貸方に記録します。
  • 未払金の金額は、土地代(¥10,000×200)+購入手数料¥50,000=¥2,050,000です。
  • 土地を購入しているので「土地の増加」と判断します。
  • 土地は「資産」の勘定科目なので、増加の場合には借方に記録します。
  • 土地は有形固定資産なので、代金は「取得原価+付随費用」の(土地代¥2,000,000+購入手数料¥50,000+整地費用¥30,000)=¥2,080,000です。(理由が分からない場合には強化学習1-●を復習してください)
  • 複式簿記のルール通り借方と貸方の金額は一致します。

日商簿記3級試験で「未払金」は有形固定資産の仕訳でよく出題されます。
有形固定資産の仕訳は出題頻度がたかいので、繰り返し過去問をといてばっちりマスターしましょう!有形固定資産の仕訳は今日が学習1-●へ

②未払いだった代金を支払ったとき
:未払金(負債)が減ったときは左側の借方

基礎学習6で学んだ通り負債の減少は必ず借方に記録をします。

例1)先月購入した備品A¥500,000の支払期日となったので、小切手を振り出して支払った。

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払金 500,000 当座預金 500,000

【仕訳解説】

  • 分かりやすいところから仕訳をしていきます。
  • 小切手を振り出して支払ったとあるので、「当座預金の減少」と判断します。
  • 当座預金は「資産」の勘定科目なので、減少の場合には貸方に記録します。
  • 先月購入した備品の支払いをしているので、「未払金の減少」と判断します。
    ※備品は商品売買以外で購入するので、後払いの際には勘定科目「未払金」を使用します。
  • 未払金は「負債」の勘定科目なので、減少の場合には借方に記録します。
  • 複式簿記のルール通り借方と貸方の金額は一致します。
例2)先月購入した出店用の土地代¥2,050,000を現金で支払った。

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
未払金 2,050,000 現金  2,050,000

【仕訳解説】

  • 分かりやすいところから仕訳をしていきます。
  • 現金で支払ったとあるので、「現金の減少」と判断します。
  • 現金は「資産」の勘定科目なので、減少の場合には貸方に記録します。
  • 先月購入した出店用の土地の代金を支払いをしているので、「未払金の減少」と判断します。
    ※出店用の土地は商品売買以外で購入するので、後払いの際には勘定科目「未払金」を使用します。
  • 未払金は「負債」の勘定科目なので、減少の場合には借方に記録します。
  • 複式簿記のルール通り借方と貸方の金額は一致します。

勘定科目「未収入金」の詳細と仕訳方法

勘定科目「未収入金(みしゅうにゅうきん)」とは?

勘定科目「未収入金」とは
商品以外のものを売却した際に売却代金を後から受け取るときに使う勘定科目
代金を後で受け取る権利を表す

勘定科目「未収入金」は「未収金」でもOK

勘定科目「未収入金」は「未収金」と書いても問題ありません。

未収入金と未収金の違いは、日商簿記3級試験での扱いの違いです。
日商簿記3級試験で、未収入金は標準的な勘定科目とされ、未収金は採点上許容される勘定科目です。

日商簿記3級試験の勘定科目の扱いはこちらの資料で公表されています。
商工会議所簿記検定試験商業簿記標準・許容勘定科目表(PDF)
↑このデータは2019年の内容です。

変更があるごとに新しいものが作成されるので、「商工会議所簿記検定試験商業簿記標準・許容勘定科目表」で検索して最新のものを確認してください。

勘定科目「未収入金」と似て非なる「売掛金」

代金を後で受け取る約束をしたことを表す勘定科目には「未収入金」と「売掛金」の2つがあります。
「未収入金」と「売掛金」の違いは次の通りです。

未収入金
(みしゅうにゅうきん)
商品売買以外で使用。
仕入以外で代金後払いで買ったときに使用する勘定科目。
代金を後日支払う義務を表す。(負債の勘定科目)
売掛金
(うりかけきん)
商品売買で使用。
仕入商品を掛けで買ったときに使用する勘定科目。
代金を後日支払う義務を表す。(負債の勘定科目)

今回学習しているのは、商品売買以外で使用する「未収入金」です。
「売掛金」は強化学習1-●で学習済みです。

仕訳の際に「未払金」と「買掛金」で迷わないようにしっかり違いを理解しておく必要があります。

日商簿記3級試験で「未払金」は有形固定資産の仕訳でよく出題されます。
有形固定資産の仕訳は出題頻度がたかいので、繰り返し過去問をといてばっちりマスターしましょう!有形固定資産の仕訳は今日が学習1-●へ

勘定科目「未収入金」の所属グループ

勘定科目「未収入金」は「資産」の勘定科目に所属します。

基礎学習8で学んだ通り、資産のグループに属する勘定科目の定義は、
【①現金・預金または②将来、お金やサービスを受け取る権利】です。
代金を前払いした場合、後日商品やサービスを受取れるので資産に属します。

勘定科目「未収入金の借方貸方

勘定科目「未収入金」は、「資産」の勘定科目なので、複式簿記の借方貸方は次のようになります。

資産の増加 必ず、借方に記録
資産の減少 必ず、貸方に記録

仕訳に慣れるまでは、基礎学習6で学んだこの図をメモやノートに書くのがおすすめです。


これが何か思い出せない方は、基礎学習6を後で復習してみてください。

勘定科目「未収入金」の仕訳タイミング

日商簿記3級試験で出題される「未収入金」の仕訳のタイミングは次の2つです。

  1. (商品以外のものを)代金を後で受け取る約束で売却にしたとき
  2. (後で受け取る約束だった)代金を受け取ったとき

勘定科目「未収入金」の仕訳を例題とともに理解する

①代金を後で受け取る約束で売却にしたとき
:未収入金(資産)の増加は左の借方

基礎学習6で学んだ通り資産の増加は必ず借方に記録をします。

例1)不要となった備品(取得原価¥100,000、減価償却累計額¥50,000、間接法で記帳)を期首に¥10,000で売却し、代金は月末に受け取ることとした。

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額
備品減価償却累計額未収入金
固定資産売却損
50,000
10,000
40,000
備品 100,000

【仕訳解説】

  • 分かりやすいところから仕訳をしていきます。
例2)不要になった備品(取得原価¥500,000、減価償却累計額¥300,000、関節包で記帳

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

②代金を受け取ったとき
:未収入金(資産)の減少は右の貸方

基礎学習6で学んだ通り資産の減少は必ず貸方に記録をします。

例1)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

例2)

この取引内容は次のように仕訳します。

借方科目 金額 貸方科目 金額

【仕訳解説】

「未払金」と「未収入金」で迷わないために

必ず、自分を主としたときに代金を「後で払う」のか「後で収集するのか」を考えましょう。

  • 自分が代金を後で支うなら「未金」
  • 自分が代金を後で集するなら「未入金(未収金)」

主を相手にして考えてしまうと使用する勘定科目を間違えてしまうので気をつけましょう。

代金の後払いに関する4つの勘定科目を一覧で見る

「代金を後で支払う」とした場合には、次の4つの勘定科目があげられます。
誰が後払いをするのか、どんな取引シーンなのかで勘定科目が異なるので、試験で混乱しないよう違いをしっかり理解しておく必要があります。

後払いする人 取引シーン 勘定科目 取引内容 勘定科目のグループ
自分
(自社)
商品売買 買掛金 仕入商品を掛けで買ったときに使用 後日、代金を支払う義務を表す「負債」の勘定科目

 

商品売買以外 未払金 仕入以外で代金後払いで買ったときに使用
相手
(相手先)
商品売買 売掛金 商品やサービスを掛けで売り上げたときに使用 後日、代金を受け取る権利を表す「資産」の勘定科目

 

商品売買以外 未収入金
(未収金)
商品やサービス以外を代金を後日受け取る約束で売却したとき

 

まとめ

強化学習●のポイント

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では、次の強化学習●で*****習得していきましょう。

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